ごあいさつ

 私ども「諏訪市スボーツ協会」は、2019 (平成31)年4月1日の制度変更を経て、現在の名称となりました。加盟32団体、スポーツ少年団18団体が所属する郷土のスポーツ組織として日々活動を推進しています。

 当協会の歩みをひも解くと、その嚆矢は1932 (昭和7)年11月に町民体育と観光行政の発展を願ってスキー、スケートの2団体が発起人となり結成した「上諏訪体育協会」です。その後1947 (昭和22)年2月に「諏訪市体育協会」として再出発し、2年後の7月に「諏訪市体育連盟」と改称して自主運営が始まりました。この間、のべ90年余の長きにわたって数多の会員・賛助会員の皆さんが活動にいそしみ、支え、そして運営に携わった大勢の先輩方のお力をいただいて諏訪市のスボーツ振興を目指してまいりました。協会に賜ったご支援、ご協力にあらためて深く感謝を申し上げます。
 
 ここ数年は、新型コロナ等の影響もあり、関係各位には感染対策等、多大なご労苦で活動をつないでいただきました。しかしながら、昨今の全国的な人口減に伴うスポーツ人口の減少にはなかなか歯止めがかからず、当協会も例外とは言い難い状況にあります。今年1月、産経新聞に「中学校の部活動が4割減の衝撃」というショッキングな記事が掲載されました。今後2 0年も経てば野球部員が9割減るとのことで、もう競技を選べなくなる時代に突入しつつある現実がうかがえます。私が過日お話をさせていただいたある中学校の校長先生も「部活の外部委託を考えていかないと、子どもたちが競技をできない、選べないということで大変困っている」と深刻に語っておられました。

 スポーツは、人間の健やかな生活と切り離せないものです。健康づくりや生きがいを求める意識が高まる中、日常生活におけるスポーツの役割は、ますます大きくなっています。地域で粘り強くスポーツに邁進しなければと思うとともに、指導者や選手の確保にもより一層努力していく必要があると痛感します。未来の郷土と子どもたちのために、これからの地域スポーツのあり方を、皆さんと共に考え、議論し、行動へとつなげていきたい。心からそう願っております。一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

諏訪市スポーツ協会
会長 佐久 秀幸